メタリック写真に関する一考察

 昨日、ハロー生写真界隈に彗星のごとく現れた、

メタリックタイプの写真。確か一番最初は6月16日の

小春ラクルくじの3等賞が皮切りだったかと思います。

先日の代々木シリーズでは、セット写真などとして販売。

単価はLサイズ1枚200円とボッタクリに輪がかかっている

現状です。今後も、ミュージカルの全部セットの付属写真

などに使用される予定のようです。



このメタリック写真とは普通の写真と何が違うのか?

1枚200円の価格は適正なのか?

その辺りにスポットを当ててみようと思います。



まず、このメタリック写真に使用されている媒体ですが、

写真裏側を見ると分かるのですが、

Kodak社製の『ENDURA メタリックペーパー』

というシロモノです。

商品紹介によると、このペーパーは、表面に特殊な乳剤が

塗布されているようで、通常の光沢用紙よりも白色や肌色に

重厚感が感じられるようになっているそうです。



また、このペーパーは今年2月にプレス発表され、

4月辺りから日本でも取り扱われるようになり、

一部の店舗では個人向けの現像も取り扱っているようですが、

あまり一般的ではなく、法人向けが主のようです。



ごちゃごちゃ講釈しても自分でも何のことか

よくわかってないのでこのくらいにして、

見た目どうなのかということですが、例えるなら

銀色の紙に、透明フィルム状の写真を貼り合わせている感じで、

被写体が若干浮き出ているような印象を受けます。



前述は肉眼での感想なので、これをデジタル化してみると、

どのように映るのでしょうか。

まずはデジカメで撮影。左がメタリック、右が通常です。



光の当たり方が見え方に若干影響していますが、

これを見る限りでは、若干メタリックのほうが肌色が

しっかりする感じでしょうか。

白に関しては光の当たり加減にもよりますが、

メタリックのほうが衣装の陰影がはっきり見える感じがします。



次に、スキャナで読み込んだ結果です。



それぞれ単独に自動コントラスト調整を施した後の画像です。

これを見ると、メタリックの独特の光沢感は完全に失われますが、

白色系がメタリックではパールホワイト系の色になります。

若干上品に感じられますね。



デジタル化すると失われる情報はあるものの、

白色系列の出力に関しては、メタリックに軍配が上がるようです。



そして、今度は現像に必要なコストですが、

こちらの現像店によりますと、

通常タイプのLサイズ現像は、25円/枚

メタリックのLサイズ現像は、35円/枚

だそうです。つまり1枚当たりのコストは、

35÷25=1.4倍

となります。



これを参考にすると、ハローの生写真1枚は単純に、

150×1.4=210円

ということになります。すると、200円は適正価格

ということに・・・はならなくてw 比例補間で計算すること

自体間違っていますので、明らかに便乗値上げといえるでしょうw

ただ、この写真タイプの普及率を考えると、

レア性が高いので、適正といえるのかも知れませんが・・・w